上下送り方式のミシン。
この業界では最も安い部類のミシンで、初期投資を最大限抑える、いわゆる汎用型ミシンになります。
重たい長尺物の縫製では、総合送りに負けますが、縫いながらの小回りは利くので、各種アタッチメントを装着して縫う場合が多いです。ボビンは1.6倍〜2倍のタイプが一般的で、ボビンの巻き量は糸の種類にもよりますが8番糸でおよそ50m程度巻くことが出来ます。
特に多いアタッチメントとしては、縁取りラッパ(生地のふちにテープを2つ折りまたは4つ折りにする)、ひもラッパ(細く切ったテープをひも状にして縫う)、また我々の業界でいうところの縁加工用のラッパ(シート端を折って補強テープを入れながら縫う)が多いようです。

値段はどれもだいたい同じですが、たまにキャンペーンで安くなることもあります。ロングアームは2倍ほどの値段になります。
名称
イメージ
簡単な説明
主なスペック
ミツビシ
LY-3300
1本針
ミツビシのDY-350/340という機種がベストセラーでした。
その後継機種で、業界で一番はじめに自動給油方式になりました。(今では全モデル採用されていますが)。テントシートではミツビシは市場シェアが一番高いかもしれません。
糸:50〜8番糸まで 押エ上げ:15mmまで
最高回転:2000回転
ポイント:過去のシェア高いので安心
JUKI
DU-1181
1本針
この中では最新の上下送り。各社の中では一番遅いモデルチェンジだけあって、他社にない改良点が盛り込まれています。鋳物は洋服用ミシンのものを流用していますが、おかげで非常に視認性のよい機械に仕上がっています。
糸:40〜8番糸まで
押エ上げ:15mmまで
最高回転:2000回転
ポイント:振動少なく、視認性が特に良
JUKI
DU-580
1本針
かつてヤクモというメーカーがあり、テントシート業界ではセイコーと並ぶ厚物/重布ミシンメーカーでした(現在はJUKIに吸収)。ナスロン/ステンレス糸も縫えるTDUシリーズという半回転釜の名機がありましたが、そのTDUのセミロングアームミシンの血筋を受け継いでいる上下送りミシン。釜は全回転になりました。
糸:40〜8番糸まで
押エ上げ:15mmまで
最高回転:1500回転
ポイント:ふところ50cmのわりに安い
セイコー
STH-8BLD
1本針太糸対応
上下送りではありませんが、セイコーの総合送り1本針モデル。1本針垂直釜であるにもかかわらず、水平釜のようにオープナー付きなので調整することで0番糸や透明糸も、一番問題なく縫うことができます。太い糸も将来使うかもしれないときは、これがあると後々重宝します。また総合送りの中ではもっとも価格が安い。
糸:40〜3番糸まで
押エ上げ:14mmまで
最高回転:2000回転
ポイント:太糸も縫える万能型、一番頑丈。
サイン系はともかくテントシート業界で使用するには、一に頑丈、二に耐久性、三四が縫い品質で、五に極厚物(ガラス繊維など)縫える、というのがみなさんのお望みかと思います。
異論もあるかと思いますが世間の評判では、頑丈さはセイコー、縫い品質はJUKI、安心イコールミツビシでしょうか。
一日8時間洋服を縫うわけではありませんので、ここぞというときに性能を100%発揮するスプリンターのような設備が望まれます。

テントシート屋さんの多くは何でも屋さんで、生地があれば何でも作るプロばかりですが、その分非常に広範囲に仕事の内容が分布してしまっていますので、
用途に合わせた選定が必要です。
メーカーにより強みが異なるので、必ずしも同じメーカーにそろえなくてもいいかもしれません。

お問い合わせは信頼と実績のスズキマシン リエンジニアリング(株)溶着システム係へ・・・
東京都江東区三好 2-16-4 T:03-3641-5485 F:03-3630-5251
岩手県奥州市水沢区山崎町 9-12 T:0197-24-6563 F:0197-23-6537