総合送りは、上と下の送り歯で生地を送りながら針もささりながら動くので、しっかり確実に生地を送ります。
通常この業界では改造して針が生地を貫通してから送るようにします。

どれも長尺物に適したモデルですが、メーカーの開発目的により微妙に強みが違いますので、縫いたいものに合わせて機種を選定します。テントシート/サインならセイコー、カバン/靴ならミツビシ、ソファや硬いものならJUKIがポイントでしょうか。
釜は水平釜が一般的です。
それぞれ1本針と2本針の使用があります。セイコーのみ4本針ミシンもラインナップされています。

総合送りミシンは本命で、これが通常使用する基幹設備になります。
縫い目の結果から見るとどれも同じですが、生産性・品質共に強みを生かした機種である必要があります。
名称
イメージ
簡単な説明
主なスペック
セイコー
LSWN-28BL
2本針
テントシート/サイン/産業資材業界での、最大のベストセラーLSWシリーズの後継機種。2004年に38年ぶりにマイナーチェンジ、油が飛散しないよう裏のリンク構造まで鋳物に格納。
これが事実上の業界標準。1本針と2本針があります。
ボビンの巻き量が一番大きい3倍釜で、長尺物に最適です。
糸:40〜5番糸まで> 押エ上げ:16〜13mm
最高回転:2600回転
ポイント:圧倒的シェアによる安心、3倍釜
ミツビシ
LU2-4420
2本針
ミツビシは伝統的に縫い目がきれいということで、2番目にベストセラーです。耐久性もよく、長く使ってもがたつきが少ないところです。車輌シート業界では、この信頼性によってトヨタをはじめ各自動車メーカーの指定機種です。
糸:50〜8番糸まで
押エ上げ:16mm
最高回転:2000回転
ポイント:縫い目のきれいさ、耐久性
JUKI
LU-1560
2本針
JUKIの新型総合送り。主に自動車シート業界の巨人ミツビシに対抗するために開発された戦略総合送りミシン。送り歯がBOX型に四角く動く(通常は楕円型に動く)ので、もわもわしたものでも確実に送っていきます。
新型のリンク構造により、貫通トルクが一番高いようです。
糸:30〜5番糸まで
押エ上げ:16〜13mm
最高回転:2600回転
ポイント:BOX送り方式、貫通力
セイコー
LLWH-28BL
ロングアーム
2本針
テントシート/サイン/産業資材業界での、最大のベストセラーLSWシリーズのロングアームモデル。ロングアームの中では、最も普及しています。
ボビンも3倍釜で巻き量が多く、他社にはないスペックです。
昔からこれしかないので中古も比較的出やすいところです。
糸:40〜5番糸まで
押エ上げ:16〜13mm
最高回転:2500回転
ポイント:ロングアーム(46cm)、3倍釜
下糸ボビンを投入する水平釜ですが、針受けという部品がついており、これには針の糸を釜がすくうときに強烈な糸のテンションで、しなりながら刺さる針の位置矯正をします。8番糸の場合、テントシート/サインでは約1.5kg、車輌シートでは2kg程度のテンションがかかっています。
透明糸の場合はさらに強いテンションとなりますので、釜の形式、調整のタイミングは重要です。

なお写真は掲載していませんが、ガラス繊維素材の場合は、垂直釜(ボビンを横から投入する)モデルでなくてはなりません。ガラス繊維生地の場合釜が著しく摩耗します。ジャリジャリと釜の付近から音がしたら要注意です。オイルで水浴びさせて、完全に洗い流しましょう。部品のコーティングがはがれて静電気が発生したり、糸切りが多発します。
ナスロンのステンレス糸を使用する場合は旧型のヤクモTDUを探すか、JUKIの1508、1本針水平釜がお薦めです。
撚りのないガラス糸の場合は、セイコーSTH-8BLDをえらぶ
しかありません。

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